当院では、一般外来では、カウンセリングの技法を取り入れた治療をおこなっております。
東海大学病院で治療に当たっていた時期から、一般外来では、それほど長い時間をとれませんでしたが、精神分析学を学んだエッセンスを用いて治療をしてきました。他にも認知行動療法的なアプローチを用いたり、環境調整を主体にしたり、いろんな方法を取り入れておりました。
患者さまの病状に合わせてむしろはっきりと「これをやってください」ということもあります。(うつ病の患者さんに、危険だから休職してくださいということもあります)
でも、、、本当は、ヒントだけ差し上げて、ご自分が気付くまでまつというのが私の基本的なスタンスです。
これは、私が精神分析学を学んできたときに、指導医から「患者さんが自分で気付いたことを大切にしなさい」「患者さんが自分で気づいたことは患者さんの手柄」と繰り返しいわれていた事からそうしていることです。
ただ単に説明したり、説得したりして「頭で分かること」と「腑に落ちる」事が、別の次元の話だからです。
一般的な説明は致しますし、その状況に応じてヒントも差し上げたり、一緒に考えることももちろんしますが、どちらかというと、患者さまがご自身で考えるのを待っている事が多い気がします。ご自分で考えられるようになった方が、後々応用が利くと考えるからです。
直接的なアドバイスを期待される方には、もしかしたら、期待はずれになるかもしれません。
八戸マナクリニック 心療内科 精神科 院長